ひさおの独り言2016

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ウェイブという映画をみた

Amazon primeのおかげで(?)最近映画をよく見るようになった。いろんな映画が追加料金なしにパッと見られるということはスゴイことだと感じる。世界が広がる。

で、ウェイブという映画を見た。ドイツのある高校で、独裁主義・全体主義を生徒に学ばせるために実際に独裁主義の枠組みを授業に取り入れたら生徒たちがそれにハマって、おかしな方向にどんどん突き進んでしまったという話。アメリカでの古い実話をもとにしているらしい。

この映画を見て驚くのは、生徒たちに快感をもたらしている「独裁主義という枠組み」が、日本の学校で当たり前に行われていることだということだ。例えば、先生はファーストネームではなく敬称をつけて呼び、机は整然と並ばせ「席替え」によって自分と仲が良くない人間と隣どうしで座ることがあり、発言するときは起立し、全員で歩調を合わせて足踏みし、全員が決まった服装(制服)を着る。

映画なので誇張もあるのかもしれないが、ドイツではこれらがまったく行われていないのだろうか?そして、それをやらせるだけで子どもたちは独裁主義(この場合には全体主義か?)に染まってしまうのだろうか?この半フィクションは荒唐無稽なものなのか、ありうる恐怖をうまく描写したものなのだろうか?後者だとすると、日本の学校教育は、ドイツ人にとって恐怖を感じるほどの全体主義だということになる。

もしそうだとして、ただ、日本人は逆に言うと全体主義に強いのかもしれないと思った。子供の頃から知らず知らずのうちに全体主義で教育され、その中で自我を形成していく。反抗期を迎える。次第に自由を手に入れていく。だから再び全体主義に染まらせられそうになると、それとうまく距離をおき適応できる。・・・これはあくまで仮説だが。

今の私の講義では、なるべく日本人の学生が知らず知らずのうちに閉じ込められている「枠」を外そうと努力している。これは「ウェイブ」の逆をやっているということになる。それで日本人の良いところがなくなってしまっては意味がないが、まあそこまでの影響力はあるまい。

いずれにせよ、「日本人」として教育を受けてきた人間には色々考えさせられる映画だった。




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by hisaom7 | 2017-06-18 13:01 | 日記 | Comments(0)