ひさおの独り言2016

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カテゴリ:日記( 102 )

ひどい論文をレビューする、科研費テーマでひとりブレスト

夏頃にレビューした論文のリバイスに対するレビューの依頼が2件ほど。正直、「こんなわけわからん論文をレビューされられるのは時間の無駄」と思うものが最近たくさん送られてくる。投稿論文の体をなしていないものが多い。

そんな論文を世界に向けて発表しようという勇気もすごいが、それをレビューさせられる方はたまったものじゃない。論文の体をなしていないから、リジェクトを前提としておかしなところを指摘しまくるのだが、それが結局リバイスになって返ってくるから驚きだ。でも、もともと論文の体をなしていない(そういうものを書けない)オーサーが書いているわけで、リバイスしたってたいして良くなるわけではない。わけわからん論文であることには変わりがない。

「なんで私が見ず知らずの著者に、(タダで)論文の書き方指導をしなければならないんだ、これもコミュニティーへの貢献なのか?」と非常に疑問に思う。だめな書き方がなされた論文を多数読み、それを修正してあげようとする努力をすることで、自分が論文を書くスキルがあがる、あるいは自分達の学生に論文の書き方を指導する時のスキルがあがる、と思えばよいのだろうか。あるいは、そんなことも考えず淡々とレビューをこなすべきなのだろうか。

そして、特に出版料をとるジャーナルの場合、論文をリジェクトすることのコストのほうが大きいので、結局そういう論文でも最終的にはアクセプトになって発表されたりするわけだ。実際問題として、論文の数は増えるが質はどんどん下がっているような気がする。

そういうのを見ていると、自分たちはファンシーなジャーナルに論文が載せられていなくても、まだまともな「論文」は書いていると思って少し安心したりもする。・・・そういうレベルで話をしてもだめなんだろうけど。


さて科研費の申請書書きのシーズンだ。今年で科研費は切れるので、来年の4月に新規が採択されなければ「死ぬ」状態である(・・・実際には死なない程度の研究費は入る予定だけど)。

というわけで今年も気合を入れて申請書を書く。今年は、出そうと思えば5つ申請書が出せる。と言うか出せそうな気がしている。それぞれに幹となるアイデアはある。だけどもちろんそれを研究計画としてしっかり色づけしていかなければならない。

昨日から本格的に考え始めたのだが、パソコンをじーっと眺めていてもアイデアは浮かばない。いきなり文章を書き始めても、散文にしかならない。「えーっとはじめは何するんだっけ?」としばし考え、「アイデア出しだ」と思い出す。紙とペンを取り出し、1人でブレインストーミングを開始する。A4の紙が埋め尽くされたのが2課題、まだ隙間があるのが3課題。

科研費申請のために、アイデアを絞り出し、ゴールまで見据えた研究計画をたて、それを文章にしておくというのは、しんどい作業ではあるのだが、研究者としてとても大切な作業だと思っている。

そういう作業なしに思いつきで研究をすすめると、ある程度進んだところで思わぬ落とし穴に落ちる事がよくある。そうならないために、研究を始める前に、あるいは研究の途中ででも、じっくりと研究テーマを色んな角度から練る事は大切だ。また、そのテーマの大事さ・面白さを、審査員という他人に理解できる形の文章にすることも重要な作業である。研究成果というのは、それが研究コミュニティーに認められて初めて意味を持つものだからだ。

・・・というわけで一年に一回くらいこういう作業をすることは悪くない。・・・しんどいけれども。


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by hisaom7 | 2016-09-24 13:01 | 日記 | Comments(0)

ようやく落ち着くのかしら

トロントから帰国し、すぐに10日ほどの連続出張、ようやく今日で一段落がついた。まだ何か現実に戻れていない気がするし、何か大事なものを置き忘れてきてしまった気もする。ふわふわした感覚がある。

これから科研費申請書の執筆と、頼まれ仕事を幾つかこなす時期に入る。着実に仕事を終えていくしかあるまい。



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by hisaom7 | 2016-09-20 19:09 | 日記 | Comments(0)

ハードだった?一週間

こちらのボスであるチャーリーがラボに戻ってきて、相当ハードな一週間だった。主にチャーリーに連日「飲み」に連れていかれていることによる。「飲み」には自信がある私だが、一週間続くとなると相当疲れる。

チャーリーは私に「こうしたらどうだ?」「この人とあったらどうだ?」などと次から次へとOffer(というかOrder?)をくれる。自分の凝り固まっていた殻を破るために大変ありがたいオファーばかりだ。こちらでのスタンスは、基本「やれることは何でもやる」。

来週もタフな一週間になりそうだ。



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by hisaom7 | 2016-06-17 23:39 | 日記 | Comments(0)

楽しんでる

ちょっと自分でも驚いているのだが、楽しんでる。すっかり忘れていた北米生活の楽しさ+トロントという街の過ごしやすさ。

さらにそれに加えて、3年間のアメリカ生活、その後のメンタルコントロール、ジョギング。「ああ、ここで活かされるんだ」と何度も思った。間違いなくこの経験がなければ気づかなかったところだ。

「経験は、より先にある経験を楽しむためにある」ということなのかもしれない。

ただ、岡山にいたのではその経験が十分に活かせているのかどうかわからない、というのが困ったところではある。もちろんまだ始まったばかり、これからがっかり・ションボリすることもたくさんあるかもしれない。仕事もこれからだし。


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by hisaom7 | 2016-06-12 05:58 | 日記 | Comments(0)

トロント3日目

時差ボケはありますが元気でやっています。

自分が相当「ロバスト」になっていると感じ、歳ををとるのも悪いことではないなあと思ったり。多様な人種が住むこの多様なトロントの良さを感じたり。

あとはチャレンジングな研究テーマをどこまで達成できるか? 「頑張るマインドセット」になっているのでどこまでくじけずにできるか。

その日に起きたことを大量に書く「トロント日記」というブログもやっています、興味がある方はそちらを御覧ください(連絡くださったらURLお知らせします)。


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by hisaom7 | 2016-06-10 10:13 | 日記 | Comments(0)

いよいよ明日出立

いよいよ明日トロントに向かって出立する。

海外でいろいろ不便があるだろうなぁと、それを自分はどう解決するんだろうか、それが人間力を上げるということだと思う。渡航の目的の何割かはそれ。家族も1ヶ月ほど滞在する。彼らにとってはそれがほぼ100%。

私はもう一つ、というか本務がある。新しい研究手法を身につけること、新しい研究のアイデアを手に入れること。これはとにかく自分の頑張り次第。いずれにせよよっぽどのことがない限り3ヶ月後には帰国するわけで、その時に自分で満足できる3ヶ月だったかどうかが問われる。



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by hisaom7 | 2016-06-06 15:03 | 日記 | Comments(0)

1人の人間がその場にいるということ

今朝は朝市に行く。同級生が集まっていて、わざわざ「壮行会」的なイベントをしてくれた。ありがたい。

いよいよ明後日からトロントでの3ヶ月が始まる。当然ながら、私はその間岡山にいない。家族や職場から離れる。そして、トロント大学の研究室に私という人間が滞在し、何かを行なう。1人の人間がある場所からいなくなり、別の場所にいる。

それぞれの場所でどんなことが起きるのか、それが「私」という人間の存在価値だ。



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by hisaom7 | 2016-06-05 21:23 | 日記 | Comments(0)

訪問者、論文書き

カナダ行きが来週火曜日に迫っている。準備はできているか?と言われても、大事な事はすました気はするし、でも行ってみなきゃわからないこともあるしという感じ。


また別の学生さんが「システムバイオロジーの話を聞きたい」ということで訪ねて来られた。90分ほど話をする。どうも北野さんが最近だされた本の影響が大きいようだ。やはりシステムバイオロジーという学問分野には未来性がある。こういう本を手にとってみて、「こういう世界があるのか!」と興奮して動き出したくなる人もいるのだろう。

かくいう私も十数年前に北野さんの本で動かされた人だ。私自身には北野さんのような巨大な器はないが、訪れる人にはできるだけ自分がこれまでに得たものを最動員してその人の未来の役に立ちたいと思う。「一緒に研究したい」という人が現れてくれるとなおありがたいのだけれど。


今、博士の学生2人が着々と論文を仕上げている。相当苦しんでいるようだが、その苦しみの先を知っているものしか研究者にはなれない。苦しみが精神の高揚を生み楽しくなるレベルまでいくと生産性は凄まじく上がるのだろうが、まあそうはいかない。でも、間違いなくあるのは脱稿の時の爽快感、アクセプトの時の安堵感だ。がんばろう。


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by hisaom7 | 2016-06-03 11:32 | 日記 | Comments(0)

運動会+バーベキュー

昨日は小学校の運動会。朝6時半から並び、「大人の朝の運動会」をした後に、本物の運動会を観戦する。

天気は快晴、気温は30℃近く。影になるところもあまりなく風通しの悪い運動場・・・。大変に過酷だ。この運動会というイベントが国民の寿命を縮めているのではないかと毎年思う。

子供たちの待機場所には2年ほど前からテントが設置された。正しい方向性だ。「先進的な」親たちは、自分でテントやタープを持込み、その中に潜り込んでいる。今年はその数もかなり増えたように思う。全員がそれをやろうとしたら運動場の広さが足らないわけで、そのうち問題になるかもしれない。

夕方からは、アパートの人たちとバーベキュー。小学校の運動会の当日という絶好のタイミングだということもあり、全10世帯子供大人合わせて50名近くが参加した。結構な大パーティーだ。現代の日本でこのコミュニティーを作り上げた妻らの力に感心する。

私は若干疲れがあったが、後半アルコールが燃焼し始めてまたいつもの調子になり、レフェリーストップでお開きとなった。今日は飲み過ぎた次の日特有の憂鬱な気分の月曜日だ。




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by hisaom7 | 2016-05-23 18:44 | 日記 | Comments(0)

昨日今日

昨日はお呼びがかかったので、セミナーから参加。蛍光タンパク質で圧倒的に有名なNさんの話を聞く。いろいろな質問に対して明確な答えを持っていた。いろいろなところに引っ張りだこだろうから、いろいろな質問がFAQなんだろうなと思ったりも。

2年前に一度お会いしたが、そこからさらにスケールアップしている。ホストのTさんが同級生ということで、Nさんと4名でじっくりは話ができる飲み会を設定してもらえた。大変ありがたい機会だった。

蛍光タンパク質は新しい物が次々と生み出され、それがいつもハイインパクトの雜誌に掲載される。とにかく感心するのだが、実用面ではさまざまなトレードオフがある。「いいとこ取り」の話だけでなく、本当なそういう点も同時に説明してくれないと誠実ではないな、と利用者としては思う。


今日はシステムバイオロジーに興味があるという学生さんが訪ねてきて、二時間ほど雑談した。先方にちゃんと「お土産」が渡せていることを祈る。こういう機会わりとあるのだが、自分のやっていることを体系化するという意味でも役に立つ。



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by hisaom7 | 2016-05-21 13:06 | 日記 | Comments(0)