ひさおの独り言2016

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科研費は終わらせた・シンゴジラ・体調不良・ピンチかも

科研費の締切は明後日だが、シンポジウムの発表もあったりするので終了。細かいミスはいつまでも見つかるし、実験計画を思いついたときや調子よく書いている時は、「これは行けるぜ―!」とハイテンションだったが、我に返ってみるともしかしてとんでもなくつまらない申請書なんじゃないかと恐れたり・・・。だがもう無理。やれるだけのことはやった。後は天命を待つのみ。

開放されたわけではないが、ここ数週間休みがなかったので息抜きも兼ねて、シン・ゴジラを1人で観に行った。なかなかメッセージ性の強い映画だった。DVDが出たらまた観てみたい。

科研費でエネルギーを使い切ったからか、体調が悪い。9月に帰国してから初めての体調不良かもしれない。急に寒くなったから風邪をひいたのだろうか。そういうバイオリズムなのかもしれない。

明後日、英語のプレゼンなんですけど・・・。準備まだなんですけど・・・。でもなんか頭がまわらないんですけど・・・。つまり、ピンチ。

こうやって「勢い」がなくなってくると、途端に弱気になる。「だめじゃん俺」ってなる。身体が健全であることはとても大切だ。


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by hisaom7 | 2016-10-31 18:49 | 日記 | Comments(0)

母校で講義・セミナー

昨日は、母校の出身学科で講義とセミナー。M1を相手に90分の講義+オープンのセミナー。その後、学科でスタッフをやってる先輩やら後輩やらと飲み会。

正直、「うーん・・・」な感じ。講義やセミナーの手応えに一喜一憂していてはいけないのかもしれないが、うーん・・・。

自分が学生だった頃に、外部から先生が来られた時の講義やセミナーで、自分や同級生がどれほど積極的に聞いていたかレスポンスしていたかと言われたら、まああんなもんかなとも思うのだが・・・。ただ、出身ラボの後継ラボに、1人異質な学生がいて、その彼と私はは共通した興味を持っているらしかった。むしろ彼のほうが自分がやっていることの異質性に気づいているという・・・私もかなり変なところに進んでいる。

私もまだ達観が足らないのかな、いや達観してしまったらいけないのかもしれない。

来週はシンポジウムで英語の発表、次の週はもう少し私の研究にアフィニティがありそうなところで講義。再来週は東京で学会でプレゼン、その次の週は東京で研究会と講義・・・。


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by hisaom7 | 2016-10-29 13:57 | 日記 | Comments(0)

体調が悪い・明日は母校で講義

科研費まだimprovementが続いている。ジョギング中に思いついたフィギアを夜中までかけて作り、足す。いろんな懸念が頭から離れない。朝起きたら、なんか体が超だるい・・・風邪をひいたかもしれない。

明日は母校で講義+セミナー。こういう時は健康状態が最も大事。脳が働かなくてパフォーマンスが落ちてしまう。プロは体調管理も大事な仕事だ。

とりあえず講義の準備はできたので、科研費の事は忘れ、ゆっくり明日に備えよう。


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by hisaom7 | 2016-10-27 20:13 | 日記 | Comments(0)

スナックライティングでは(多分)到達できないこと

科研費2つ目がファイナルステージに。草稿を書いて寝かせていたものを起こして手を入れ始めると、仕上がりが悪すぎる。また潜らないといけない。

昨日は深夜までやり、夢に予備実験をする自分が出てきて、朝もはっと目が覚めそのまま家で少し書く。昼くらいはリラックスしようと近所にできたうまいラーメン屋に行こうとするも、定休日。オルターナティブのまあまあのラーメン屋も、なんと定休日!

脳を使う仕事が行き詰まったときには、歩くに限る。職場までの往復は徒歩にする。ポケゴーやIngressはやらないように。結構いいアイデアが浮かんでくる。

なかなかゴールが見えない昼間に、あるとても大事なものをなくしたのではないかと焦る。気になる。どこでなくした? 耳鳴り、めまいがする。ストレスがピークを超えている。でもそうやって、ぐ〜〜っと潜ったから出てくるアイデア、書ける文章が私にはある。そこまで追い詰めないとでてこないものが、私にはある。逆に、短い時間の集中ではそこに到達できない。

だからスナックライティングは私には合わなくて、デッドライン仕事術のほうが合うのではないかと思ったり。でもスナックでやってても実は出て来るアイデアなのかもしれない。そこまで「自分」が理解できていない。

とにかくようやく科研費申請書のめどがたった。自分なりによく頑張りましたというくらいは頑張った。ここからの大幅な改変は命が持たない。採択されてほしいけど、こればかりは自分ではコントロールできない。「人事を尽くして天命を待つ」だ。

風呂に入っていてふと思った。PIになってから10年たったんだと。それはつまり、「自分の研究」をやりはじめて10年経ったということ。確かにオリジナリティーは誰にも負けない自信がある(ちょっと大げさか?)。それを自負させてくれたサバティカルだった。

そして、科研費の申請書も、いい悪い、インパクトがあるないは別にして、私が進んできた歴史がそこにきちんと残っている。世にはでない、世界で数名しか見ない申請書だが、その都度命を削って書いた私には、とても意味のある私の履歴書だといえる。だから、やっぱり中途半端なものはつくれない。

ここからまた自分のパフォーマンスが問われる出張が続く。書き物も2つほどある。学生の論文、リバイス、学位・・・実験もしたい。あっと、フルマラソンもあるんだった。・・・がんばろ〜。



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by hisaom7 | 2016-10-25 23:11 | 雑記 | Comments(0)

「作品」が1つ完成、分野外では当たり前?

科研費の申請書、最初は「5つ書けるぞ!」などと意気込んでいたが、書き始めてみると、命が続かない。もっとも重要な1つ目はドラフトを完成させて熟成期間に入れた。これを作っている最中に、もう1つの方の「イケそうなアイデア」が浮かんだ。

「イケそうなアイデア」というだけでは、当たり前だが申請書にはならない。そのアイデアをサイエンスの文脈の上に乗せ、それがいかに面白いか、重要か、それをどうやって具現化するかを、説得力を持って文章で説明しなければならない。・・・これが、しんどい。

今回のやつは、ふっと湧いたアイデアで、これはイケそうー書けそうと思ったのだが、書き始めるとすっと落ちてこない。何度も何度も書いては捨て書いては捨て、ストレスが溜まりすぎたせいか内耳に障害が出てめまいがし、医者に行く羽目に。

それでも必死でやっていると糸口が見えてくる。背景概念を表す、誰も見たことのない図ができた時に、「これはキタ!!」と身震いする。そこからは割とスムーズに先に進んだ。文章の推敲もでき、さっぱりとした、満足の行くものができた。人に読ませられる「私の作品」ができた。

審査員のあるものだから、これが採択されるとは言えない。でも、良いものができたという満足感がある。今回もだいぶ「命削った感」がある。でも命削ったからここにたどり着いたんだろう。

最近思うことがある。

私は、自分が今までやってきた領域からはなるべく外に飛び出すような、誰もやったことがないコンセプトの仕事をしたいと思ってやっている。しかし、実は、それは私の領域だから外に飛び出しているだけで、他の領域では私がやろうとしていることは、実は、「そんなこと昔からやっている」だったりするのではないかと。私がやろうとしていることは、実はそのど真ん中の領域に行くと、ほとんど価値が無いのではないかと。その領域での論文を読めば、すでに答えがあったりするのかもしれないと。それは結構恐ろしいことだ。

だから、外には広がらず、深く深く入っていくサイエンスは安心できる。自分の知識を広げる必要がないからだ。その領域の学会に出て、そこで議論されていることさえ理解できていれば、それが知識の最先端だと安心して、今の自分の研究に邁進できる。ライバルに先を越される恐れはあるけれど、みんなでそろって同じ方向を向いているから安心できる。・・・でも私がやりたいのはそういうことじゃない。

だから、勉強するしかない。特に、色んな研究者に会って色んな話を聞くしかない。もう一つは、自分だけが持っている「軸足」をもつことだろう。最先端の知識だったり最先端の技術だったり、そういう確固とした軸足があれば、そこから外に踏み出しても、「昔からやっている」ということにはならないだろう。同じコンセプトを別のアプローチで再発見ー再確認なんてことにはなるかもしれないけど、まあそれはそれでOKだろう。

自分がどんな軸足を持っているかをちゃんと知っておくことは大事だ。トロントでの3ヶ月はそれをきちんと理解させてもらえる、良い期間だったように思う。

もう一つ。

4年前に採択されたおなじカテゴリーの申請書を見た。力がある。「無知の力」が。あれから4年間たって、私も色々と学んだ。それが色々な足かせになっているようにも感じる。研究費の申請書は、「(知らないから)知りたい!」というエネルギーに満ちていなければならない。そのためには知りすぎていてはだめなんだ。・・・でも不勉強を悟られてもいけない。だから難しい。



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by hisaom7 | 2016-10-23 13:36 | 日記 | Comments(0)

「え、俺が一番年上なの!?」という嫌な感じ

なんか最近、二度ほど立て続けにそういう嫌な感じを味わった。以前はあんまり感じたことがなかったのだけれど、人の集まりとか、今まで顔見知りだった人とか、年齢が分かってみると、「ええ?俺よりずいぶん若い!」、とか「俺と同い年だたったの〜?!」とか、「この場で俺が一番、しかも随分と年上?」とかだったりすると、なんかその衝撃にしょげかえる。

なんで自分は若い若いと思っていたのにそんなに歳を取っちゃってるんだ、というよりなんでまわりの連中が私よりみんな若くなってるんだ?!俺がなんか場違いなところにいるってことなんじゃないか、俺みたいな年寄りがいちゃいけないところに顔を出してるんじゃないか、と恐怖を覚えさえする。

こないだの東京出張ではある取材を受け、今日も大学の学生たちからインタビューを受けた。それに対して、自分の中から湧き上がる喋るべきことがあり、たしかに若い頃には簡単にはできなかったことかもしれないと思ったりもし、そういう意味ではやっぱり歳をとっているんだと思ったりもするのだ。

いずれにせよ、いつまでも若いつもりのままではいさせてもらえないということなのだ・・・。が、なるべく不必要に「歳をとった風(偉そう)」になるのは避けたいんだよなぁ。でも逆に、私が若い頃に一番キライだったのが、「オッサンのくせに若い人」だったりもして、とにかく「私が若い頃嫌いだったオッサン」になっていないことだけを祈るのみなのだ。


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by hisaom7 | 2016-10-18 20:58 | 日記 | Comments(0)

ネガティブな感覚

うーんやっぱり、ああいうことを書くとネガティブな感覚が起きたりする。
今週は色々とネガティブ週間だったなぁ〜。

科研費も「いっぱい書いてやるぞ〜」と意気込んでいたが、実際申請書に向かうと恐怖しか浮かんでこない。あれもこれもと書きたいが、スペースが圧倒的に限られていて、その中にうまく納める事ができない。そうなると抜け落ちるところがでてきて、それを指摘されるとアウトだと思ったり。

論文はたいていいっぱい書けるし(サプリメンタリーもあるし)、レビューアーのコメントもあり再チャレンジが可能だが、科研費は一発勝負。だから万全で臨むしかない。だから余計つらい。そう、いま「辛いフェーズ」に入ったということ。

これがあるからやはり何通も申請書は書けないのだ、ということを久しぶりに思い出した。




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by hisaom7 | 2016-10-15 22:52 | 日記 | Comments(0)

ポジティブな感覚

科研費の申請書書きに相当のエネルギーを使っている。まだ3合目か?間に合うのかー間に合わせないといけないわけだが。

3ヶ月の在外研究の後の私の変化について、特にメンタルな変化ーあるいは成果?について、書かなければ書かなければと思いながら、なかなか書けていない。自分では論理的、あるいは因果関係がうまく整理できていないのからなのだが、メンタリティが大変にポジティブな状態が続いているのだ。

これが、そのうち日本のいつもの生活に巻き込まれて、また閉鎖感に満ちたどちらかと言うとネガティブなメンタリティ ー出国前にここ数年ずっと感じていた閉鎖感ー に支配されるのだろうと恐れながら、帰国してから時々生じるネガティブ要因に対して、「ああこういうのが積み重なってネガティブなメンタリティになるだろうな・・・」と思いつつ、それをなんかいつの間にか超えてやっぱりポジティブなメンタリティが支配する。

この原因は何だ?

大きかったのは在外研究中に自分の研究をもう一度見つめ直せたことだと思う。自分の研究の価値、自分が持っていることの価値をもう一度見つめ直せて(むこうのボスからも評価されていることを知り)、さらにオリジナリティってそう簡単に作れるもんじゃない事も知り、PIでいることの価値をわかり、・・・で「まだまだやれるぞ!」って思えたことが大きいからかもしれない。もう一度アクセルを踏み込む勇気ができたと言おうか・・・。大隅先生のノーベル賞ももちろん後押しではあるが。

だからしばらくはくじけないかもしれない。自信をもってやるべきことがわかったから。多分、ちょっとくらい周りの人に理解されてないと思ってもそんなにくじけない強い意志が出来た気がする。・・・そう、それがロバストネス。やっぱり留学はロバストネスを高めるのだ。


・・・と言うようなことを文章で書いてしまうと、不思議なことにそれがよく覆るのだ。今回はどうかしら、やっぱりしばらく後にはネガティブ閉鎖感に支配されていたりして。


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by hisaom7 | 2016-10-10 23:08 | 日記 | Comments(0)

大隅先生のノーベル賞受賞のもつ意味

大隅先生がノーベル賞を受賞された。酵母研究者の私たちにとって、大変におめでたい出来事だ。

私は研究上で直接先生に関わったことはないのだが、学会で知り合いにならせて頂き(今はこういう表現になってしまう)、その後大隅先生が酵母遺伝学フォーラムの会長になられたときには、私を広報委員として引っ張ってくださった(私はその後12年広報委員をやることになった)。

報道されているように大変に気さくな方で、酵母界のもう一人の御大とは違って、決して偉そうな態度をとらない方なのだ。まあこれは、大隅先生の人柄に加えて、先生が長年研究所の教授であって、大学の教授ではなかったことに関係しているのかもしれない。

正直、大隅先生のノーベル賞受賞は驚きだった。確かにノーベル賞受賞者の候補にお名前は上がっていたし、知り合いの酵母研究者の間でもノーベル賞という言葉がささやかれていたが、生物学のたくさんの重要な仕事達の中にあって、大隅先生+オートファジーがノーベル賞を受賞するという事があまりピンとこなかった。

しかし、受賞された。これは、私たち酵母研究者にとっては、非常に大きなインパクトであるといえる。それも、もちろん、ポジティブな意味でだ。ちゃんとその意味を理解しないといけない。

今後、酵母研究に大きな予算がついてウハウハだ、というような話ではない。今日からは、「酵母って何? パンとかビールとか作ってんの?」と言われれなくなる、というのも大きいが、そんな小さな話でもない。同僚のS先生は、大隅先生がノーベル賞を取ったことに逆にがっかりしていた。自分たちの研究分野に来ていたパイが、細胞研究・オートファジーにまわってしまうことを懸念してだ。

だが、大隅先生の受賞は、そういう目に見える俗物的な(?)インパクトとは違うところにある。と言うか、そういう文脈で語るべきではない。これは、地道でオリジナリティに溢れた基礎研究の価値を日本人に知ってもらうチャンスだといえる。

昨年のノーベル物理賞の受賞では、素人にはその価値のまったくわからない、そして何の役に立つのかわからない、と言うか役に立つことを目指して行われていないサイエンスがあり、日本がそのレベルのサイエンスで高い実力があることを、日本人は誇りに思ったはずだ。しかも、そのサイエンスはずっと古い発見ではなくて現在も進行中で、日本の科学投資の対象であり、若い人たちのあこがれの対象ともなっただろう。

大隅先生の科学もそうだ。お年ではあるが、最近、細胞研究の拠点を組織されて、まだまだバリバリ研究を進めていらっしゃる。「オートファジーの研究はまだ三合目」というように、まだまだ進行中の研究対象なのだ。(そして、オートファジーが三合目だってことは、酵母細胞全体にはもっともっと登るべき余地がある)。彼は、彼の成果は、GFPのような「過去のもの」とは違うのだ。

さらに、大隅先生の人柄だ。先生は決して他の人の邪魔をしない。広い心で人を育てようとする。私も広い意味で先生に育ててもらった人間の1人だ。

だから、このノーベル賞の後に起きること、ポジティブな未来にワクワク感が持てる。私自身に直接の利益はないかもしれないが、酵母を含めた日本の基礎生物学にとって明るいニュースなんだ。

ーー
以下は、雑感

出来上がった料理をかっさらった(研究成果を十分に出された大隅先生を退官間際に雇用した)東工大を批判していた人がツイッターにいたが、私はそうは思わない。東工大は、すくなくとも大隅先生にとって魅力的なオファーをしたはずだし、その結果として大隅先生は研究を続けられ、さらにノーベル賞を受賞された。経営戦略として非常に正しいことをしたことになるし、そのことによって大隅先生の研究は終わることなく発展し続けている。


大隅先生の受賞コメントの中に、「人と違うことをする」という言葉があった。これはノーベル賞受賞者の多くが口にすることなのだが、オリジナリティとはつまりそういうことだろう。私は、オートファジーに首を突っ込むことをずっと避けてきた。この二十年くらいのオートファジーフィーバーでは、国内の酵母の研究者はこぞってオートファジーに手を出そうとしていた。まあそれくらい色々と発見できそうなネタがあったとも言える。だが、私は避けた。それが、「人と違うことをする」第一歩だろう。私はそういう、オリジナリティを追求する態度・ポリシーには自信がある。オリジナリティだけには・・・と言ったほうがいいかもしれない。当然、大隅先生ほどすごい発見をしたわけではないが、でもまあそのポリシー(だけ)は曲げたくない。


最後に、Twitterのタイムラインに流れていた、(「研究を続けていくコツを教えてください」に対する)大隅先生の言葉、「自分の研究のファンを大切にすること」。これだこれ。そう、なんか私の研究のファンていう感じの人がいるんだ。先日滞在したトロント大のボスもそう。大隅先生も若干私のファンであってくれる気がする。そういう人のおかげで、ほんと、今がある。ファンの期待を裏切らないような仕事がしたいと思うんだ。今感じている「ちょっと俺やれるかも感」の原因の一つはきっとそれだ。


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by hisaom7 | 2016-10-03 23:36 | 日記 | Comments(0)