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地方大学の教員としてのブログ


by hisaom7

外部講義

明日は外部での講義。毎年やっているやつだが今年からコンテンツをガラッと変えることにした。

内部の講師が大半を行うオムニバスで、「体系的に何かを身につける」というよりは、概論、あるいはその講師が行っている研究分野の紹介といった色合いが強い。研究科そのものの概要を見せるための講義と言っても良いのかもしれない。

そこに私ともう一人の外部講師が入る。上記のような目的の講義シリーズに私が入る意味は、(その講義シリーズを企画している先生が)該当研究科の学生達に身につけてもらいたいと思っている考え方の一端を、私が教えられると思っておられるからだろう。

ということで、昨年までの数回は、期待されているであろうモデリングやシミュレーションの入り口部分をやっていた。本当は何回にも分けて身に着けていく技術の入り口で、私自身も中途半端に感じていたし。技術の話なので少々つまらない。私自身も飽きてきた。ということで今年からガラッと変えることにした。自分が信じる、生物学の進む方向について大きめのパースペクティブを語る講義にすることにした。

これはこないだY大学の医学部で3年生向けにやった講義の内容なのだが、バイオサイエンス研究科のM1にはどう響くだろうか?「簡単すぎてつまらない。そんなことは知っている」と思われるかもしれない。だが、受講生のレベルがわからない以上それはしょうがないことだし、知っているのならその知識を受講生側からどんどん出して貰えば良く、それで講義のレベルはコントロールできる。

前回は120人の講堂での講義だったが、今回はセミナー室での20名程度の講義であるという違いもある。人数が少なければ、よりダイナミックな講義が可能になるはずだ。さてどうなるやら。


ちなみにこの講義をさせて頂くメリットとして、ホストのM先生と先生の研究室の学生との交流(飲み会)がある。単に研究室を訪問しただけではわからないような、「研究室のあり方」まで勉強させていただける良い機会で、ここ数年の私の研究室運営に結構大きな影響を与えられた。

残念ながら今年はM先生のスケジュールが合わなかったのだが、これまた別の意味でお世話になっているT先生と夕食をお願いした。こういう繋がりはとてもありがたいものだ、大切にしたい。



by hisaom7 | 2016-05-31 12:04 | 雑記 | Comments(0)