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地方大学の教員としてのブログ


by hisaom7

勉強にはなったが、それがベストとは思わない

少しずつ練習を再開。だが、喉や気管支などのダメージはまだ抜けきっていない模様。今日ロングRUNをやるか思案中。

ラボに戻って一週間程度。今日は15のPCRが全部ビシっとかかっていて元気が出た。ポジティブな実験結果が何度でも私を蘇らせる。

不条理なことや不可解な事があった時には、相手の行動原理を考える。「嫌がらせ」と思うのは一番最後にしておく。すると大抵の場合、自分たちがおかれてきた状況の違いにより、持っている背景知識や背景原理が違うせいでお互いの考えに齟齬が生じているのだというところにたどり着く。いわゆる「思い込み」や「バカの壁」というやつだ。

今回のケースでも、段々と相手が求めているものがどこから生じているのかわかってきて、それなりに納得はできたし、「勉強になった」とは思う。一方で、それがベストだとは思わないし、私はその思想に染まりたくないと逆に思う。今の私には、それが本質的だとは思えないからだ。

だが、人のマインドセット(呪いや洗脳と言って良いかもしれない)の拘束は、本人が自覚できないだけに恐ろしく、いつしか自分もその本質的ではないと思うマインドセットにとらわれてしまう時が来る可能性もある。というよりは、そうなったときには逆にそれが本質だと思うようになっているということであり、過去の自分を否定することになるということだ。

いずれにせよ、「そういうものだ」と思考停止して受け入れるのではなく、常に「何が本質的?」か、あるいは「何が(自分にとって)本質的か?」を常に自分に問うことは忘れないようにしたい。そして、自分が上の立場になって、齟齬が生じそうになった場合には(今回のケースでいう逆の立場)、その意義をきちんと問いつつ、お互いの作業をすすめるということを忘れないようにしたい。



by hisaom7 | 2017-02-11 13:21 | 日記 | Comments(0)