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地方大学の教員としてのブログ


by hisaom7

国際ワークショップにおけるネットワーキング

東京での3日間に渡る国際ワークショップに参加した。北米の研究者20名+日本人研究者10名という感じで、後半2日はカナダ大使館という隔離空間で開催されたということもあり、日本にいながら海外の学会に参加しているようだった。

ハイレベルな研究者が集まる私には分不相応な会議に参加させてもらえている理由は、人との繋がり以外の何物でもない。昨年のカナダ滞在、そのネットワークの中にいる先輩研究者達、そのきっかけを作ってくれた以前のボス・・・。

外国人研究者の中に、1人、ついこないだブログで紹介した論文の著者がいた。彼は私の論文も知っていて、今度日本に来る時には岡山によってもらえるという話にもなった。

恥ずかしながら今回の収穫は、日本人の研究者とより強い繋がりができたことだ。一度も会ったことがなかった論文共著者(イケイケの若手研究者)と偶然に会って色々と話ができたことー大変なナイスガイだった。一度じっくり話してみたいと思っていた、私とほぼ同い年の研究者とじっくり話ができたことー予想通り「ロック」な人だった。いつもお世話になっている先輩教授とサシ飲みができて感謝を伝えられたこと・・・。

「国際ワークショップなのに日本人とばっかりつるみやがって」という批判もあろうが、こういうチャンスは国内の学会ではほぼないし、私が自分で作ったネットワークのほとんどはそういう機会でできたものだったりもするので馬鹿にできない。

最大の収穫は、日本の研究会で「御大」と言われるY先生と久しぶりに長い時間を共有させてもらえたことであり、「君はこういう怪しげな会には必ずいるな」に始まり、「君のような人間はしぶとく生き残る」、(私の発表に対して)「貫禄が出てきた」と、いろいろと言葉をもらったことだった。それ以外にもたくさん楽しい話をしたし、助言ももらった。いろいろな研究者を見てきたY先生に、少なくとも私のやり方を認めて貰える発言をしてもらった事は大きい。そういう言葉をくださる人は、私のようなキャリアになるとほとんどいなくなってしまう。何を言われるのか毎回恐ろしくもあるのだが、大変ありがたい存在であるとも言える。それにしても外国人を前にしてのY先生の懐の広さ、話題の幅の広さはすごかった。

国際的なネットワークの中核になることが、こういうワークショップに参加した私のような研究者に求められていることだろう。だが残念ながら今の私にはその力量はない。まだないのか、それともずっと無理なのかはわからない。ただ、「なりたい自分」の一つであることは確かだ。だとしたらそれに向かっていろいろな機会を作り、その機会を活かすことは続けていきたい。


by hisaom7 | 2017-04-30 16:49 | 日記 | Comments(0)