ひさおの独り言2016

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カテゴリ:日記( 193 )

講義始まる、2つの論文

2学期の講義が始まった。準備万端で行くぜ〜と乗り込んだつもりだったが、うーん・・・イマイチ。まあでも地道に基礎を積み上げていかないと先に進めないから、ここはしょうがないとも言える。

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留学先に残してきた15年前のデータを元にした論文がアクセプトになった。帰国する前にボスに「ノートブック・クリーニングペーパー」と言われたものだ。論文にしない限りノートの中にそのデータが埋もれてしまう、だからそのデータを論文にしてスッキリすることが目的の、そうファンシーではない論文ということだ。

この論文、帰国する前に私の出したデータ部分はちゃんとしたフィギアにしておいて帰った。その後、何度か元ボスがそれで論文を書こうとし、止まり、というのを繰り返していた。もう退職直前の元ボスだから、この論文は永久に出ることはないだろうと思っていたのだが、新たなコラボレーターが登場しついに論文の完成に至ったというわけ。

「論文を完成してくれてありがとう」と元ボスに伝えたら、「礼はいらん。お前のデータがあったからこの論文ができたんだ」と。なんかじーんと来た。

実験データの内容について問い合わせがあった時に当時のノートを確認して直ぐに返事を出したら、「ワオ!当時のデータちゃんと持ってるのか!しかも早い!」という返事。私としては当たり前のことをしただけのつもりだったがそうやって褒めてもらえて、これまたとても嬉しかった。

もう一つ、元ボスは、特にその人柄の素晴らしさで有名な人物なのだが、投稿先の雑誌のエディターとのやり取りからも敬意が払われているのがすごく伝わってきた。

というわけで、あらためて良いボスのもとで留学できてよかったという思いを新たにしたのだった。

ーー

博士課程のE君の論文のリバトルは大詰め。ちょっと欲張って出してみた雑誌だが、うまくレビューにひっかかり、しかもなんとかなりそうなリバイス内容だった。そうなるとやはり通さないといけないので、リバトルレターも本気を出さないといけない。E君が書いたドラフトはほぼ原型がないほど書き直してしまった。

データだけじゃなく、論文のストーリーやリバトルレターでレビュアーと戦える力を私が身につけられていることは、私自身は嬉しいのだが、そうなるとE君は置き去りになってしまう。彼はその状況にはあまり納得していないようだ。

これって結構難しい問題だと思う。学位に使われる学術論文はどこまでその人が一人でやらなければならないのか。理想的には全部だろうけど、やはり「より良い仕事」であることに越したことはない。そうすると、いろいろコラボレーションしたほうが良いし、ストーリーやコンセプチャルなものでボスの力も必要だろう。

私は、といえば、確かに学位論文は全部自分で一人でやったと思う(ボスは英語の添削はしてくれたけど)。でも、だから正直レベルは低かった。ボスがそもそもその研究のコンテキストをことよくわかってなかったし。

おそらく、そのラボの中心的テーマで論文を書くとなると(今その状態だが)、ボスは基本的に学生よりももっといろいろなことを知っているだろう。その論文をどう書いたらより良い論文になるのか、どういうコンテキストで発表すべきかなど。ディスカッションの中で学生はそれを理解していくのだが、どうしてもボスの手のひらの上にいるという感覚は否めまい。それを良しとする学生もいるだろうし、E君のようにそれは嫌だと思う学生もいる。

まあ、E君の場合には、その後に複数ネタがあるから、その論文づくりのところで頑張ったら良いでしょう。とはいえ、それらのネタ見てても私が料理したくてしょうがないんだけど。


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by hisaom7 | 2018-06-14 20:19 | 日記 | Comments(0)

書物x2

朝から書物全力投球。火曜日が締め切りなので。「たぶん無理だけど、一応審査員には読ませておきたい」というつもりで書いているのでそれほどプレッシャーはないが、でも書かないと終わらないので、あと一応読まれる限りにはちゃんと書いておきたいので、それなりにしんどい。そういえば他の人も絡めた申請書の代表として書くのは初めてかもしれないな。メンバーとして入れてもらって申請書作ったことはあるけれど。それがいい経験にはなっている。

E君のリバイスは泣きを入れて一ヶ月伸ばしてもらったが(だから締め切りまであと一ヶ月あるが)、リバトルレター真剣に作ったら結構ハマってこれも早く終わらせたい。が、まずは火曜日の締め切りがあるので一旦中止か、といいつつ申請書書きに疲れたのでリバイス用にデータを見てグラフを作って、一つこれでいけそうというのができた。

リバトルレターにハマるテンションのときって結構楽しいんだよなぁ。なんでだろう。一つずつレビュアーの言ってることを咀嚼してそれに対応して論文を作り直すことで論文が良くなっていくのを感じるからだろうか?その状況になるまでが気が重いんだけれども。

ダメ元で出してみたらレビューまで行ってちゃんとやればたぶんアクセプトになりそうなリバイスなんだけど、この論文でリバイスまで行くって「このジャーナルも落ちたな」と(自虐的に)思っていたのだけれど、レビュアーのコメント見ていたら自分たちの思っている以上に実は良い論文なのかもしれないと思ったり。それが自分たちで気づいていなかったところがなんともよろしくないが。

でもリバイスを通じて自分たちでもよくわからなったこの論文の文脈がようやくしっかりしてきた気がする。こういうこともあるんだな。ちゃんとやって満足の行く論文にしよう。あとすこし(のはず)だ。


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by hisaom7 | 2018-06-02 17:18 | 日記 | Comments(0)

今年の在外研究計画、ポジション

在外研究3年目(最後の年)、今年もトロントに行くことにした。

昨年ハイデルベルクに行ったが、私自身が一ヶ月で研究をするのは難しかった。結果としては、その後E君がハイデルベルクに3ヶ月行っていい仕事をして帰ってきてくれた、そのきっかけになったことは間違いない。その間にヨーロッパの研究室巡りもできたし、別の場所に行った価値はもちろんあった。

けどまあ最後の年は、卒業生であるKさんがいるトロントに行くことにする。Kさんがやったトロントとの共同研究をまとめることもできるだろうし、実験がしたくなったらKさんに助けてもらうこともできるだろう。

時間はまだあると悠長に構えていたが、研究者仲間に今年の8月の学会に行くか聞いたら、「もう飛行機のチケットをとった」と言われ、そういうもんかと少し焦って日程を確定させた。航空券と滞在先の経費は相当なもので、立て替えでもあり失敗したときのことを考えたら恐ろしい。

特に、住むところは当然ピンきりで、一昨年はとんでもない目にあったこともあり、滞在中にどれだけ仕事に集中できるかは住まいにかかっているということもあるので否が応でも慎重になってしまう。Airbnbで色んな所を見て、最終的に先程予約をした。最終的には、我慢がどれだけできるかということに尽きる。「本当にこの決定で良いのか」と思いながらの予約ではあるが、予約ボタンを押すとそれはそれで腹をくくれてスッキリするもんだ。

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来月頭が締め切りの申請書を少し書く。領域のアドバイザーの顔ぶれを見て、知ってる人が多いのに逆に驚いた。こういう人達がアドバイザーになるのかと。審査する人の顔が見えてしまうと、なんかそちらに「寄せて」書いてしまいそうになる。が、まあダメ元のもんだし面倒くさいので、そのままの路線で行きますけど。

で、アドバイザーの中の知り合いの移動先を知る。「ああこれが、あのブログで言われていたIさんか」と。となると、そのブログで言われていたもうひとりの人は先輩のTさんだなと。別件で、最近Mさんが教授になって移動された事をしる。確かに、バリバリ研究できるイメージがある大学や学部ではない。そして、外から見てる人や本人も、「研究のアクティビティをどれだけ保てるのか」と疑問視している。

でも教授になって研究室をもてたってことは、それだけで十分じゃん。それだけですごいことだよ。素直に大喜びすることだと思う。

「国立大学(特に地方国立大学)が締め付けられて、研究スペースやら光熱水料やらの請求が厳しく、ラボの基盤運営費がない」などというボヤキがよく聞こえてくるが、それは逆に今その人に与えられているものがいかに大きいかの反映だとも言える。ラボスペースがあり、そこで研究する学生がおり、今までは光熱水料も払ってもらっていた。

大学教授(あるいはラボヘッド)というのはそれが与えられるポジションなのだ。しかも、大学から与えられた業務をちゃんとやっていれば、あとは自由。研究は法令に違反しない限り何やったって良い。そんな素晴らしい職業はそうない。だからその人たちが教授になったってことは、それだけでものすごくおめでたいことなのだ。

そして、その人が教授になったってことは、今度は人たちが指導する学生が学会に来るようになる。その人たちが、学生たちにどんな研究を指導するのか、それも楽しみだ。


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by hisaom7 | 2018-05-26 13:55 | 日記 | Comments(0)

イケイケ感はある。

さらに追加の研究費が入り、今年は久々に研究費をどう使おうか悩めるほどの「イケイケ感」がある。

そうやって振り返ってみると、ここ数年は随分ケチな方向に研究をシフトさせてきたなと。ただ、皮肉なことにその時のほうが研究費をどう使うか、どう研究を真面目に進捗させるか考えていた気もする。一方で、研究費にゆとりがあるということは、チャレンジの方向へと研究を広げるメンタリティにもなる。どちらが良いとはいえず、その時々で最適な舵取りをすれば良いということだと思う。

この潮目の変化は、おそらく在外研究によるところが大きい。自分の研究をしっかりと見つめ直す事ができたからだ。それも自分で(半ばやけっぱちで)打って出たからだろう。

とは言え、もっと研究費欲しいなぁ。2つは審査待ち。もう一つは申請待ち(?)。これらの1つでも採択されたら、今年はそうとう追い風が吹いているということができるだろう。

問題はこの後。今抱えているテーマをちゃんと着地させられるか。納得する論文として発表できるか。イケイケ感だけではクリアーできない「真剣勝負」が待っている。いいときもそう長くは続くまい。惰性に流されず、しっかり頭を使って最も良い航路を進んでいきたいものだ。

そのためには私自身がとにかく頑張らないといけない。そう、イケイケ感のある今年はそれと同じくらい追いかけられているような焦りも感じるのだ。


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by hisaom7 | 2018-05-15 23:48 | 日記 | Comments(0)

申請書書きを開始、やらかし発覚。

申請書書きを開始。グループでの提案なので私が遅れる訳にはいかない。とにかく書き進めないと。意外にかけることがわかった。ダメ元の申請だから少し気楽と言うのはあるが、結構書けるもんだな。とは言えまだ道のりは長い。再来週は劇忙し習慣に入るのでその前にある程度かたをつけよう。

3Dプリンターの見積りを出したら営業の人が来て、1つサンプルをサービスで打ち出しますよと。S先生にもそそのかされてちょっと無理目のものを依頼してみる。
 
学生が発表する論文をサーベイ、ようやく良さそうなのが見つかった。

その論文にのっていた話が自分達にも関係あるなと、自分たちが以前合成した遺伝子の配列を見て青ざめた。俺、やらかしてた。どうりでうまくいかないはずだ。スマヌ。このプロジェクトに関わったラボメンバーよ。でもこれでもしかしたらすっとうまくいくかもしれない。急いで遺伝子合成をやり直す。


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by hisaom7 | 2018-05-11 20:49 | 日記 | Comments(0)

失敗講義

今日の講義は良くなかった。始めていきなり「これは何か調子が悪いぞ」と自分でわかった。複雑な内容だったということもあるが、それなりにリハーサルをやったつもりだったが撃沈。撃沈を感じながら何とか2時間やりきった。何人か、たまらず寝てたし。何がダメだったんかなぁ。


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by hisaom7 | 2018-05-10 20:25 | 日記 | Comments(0)

講義に相当なエネルギーを使っている

今年度から担当になった、所属コースの3年生28人(+1名)を相手にやる講義に相当なエネルギーを使っている。教科書がある講義で、要はその内容を受講生に理解してもらえればこの講義の目的は達したことになる。そのためにどうしたら良いかで頭をひねる。

意外なことに(?)、学生さんたちはみなちゃんと講義を聞いており、時折私の仕込みに笑ってもくれる。そうなると、もっともっと「ウケるコンテンツ」を入れたくなる。もちろん理解してほしいことの軸足はぶらさない。そのバランスが大事。

これまた意外なことに、教養で1年生100人相手にやった講義の時に培ったスキルが役に立っている。「教養・バックグラウンドの違う100人・学習意欲にもえた(?)1年生相手・何をやっても良い生物学」と、「学部3年生30名・教科書の決まった専門」で、共通してやれることはあるもんだと講義をすすめながら感じ始めた。要はどこまで講師がチャレンジするかだ。学生も実はそのチャレンジを待っている気がする。調子に乗りすぎて大ゴケしないように気をつけないといけないが。

ただ今回の学生たちはコースの学生だから、これからも何かと顔を合わせることになる長い付き合いになる学生だから、学生の側からも良い関係を作ろうという気持ちがあり、だからやりやすいというのはあるんだろう。あとは他の先生方のおかげで(?)、学生たちが柔らかい雰囲気を持っているというか。

心配なのは、講義にエネルギーを注ぎすぎて他のことがおろそかになる恐ろしさ、特に研究関係。メリハリはちゃんとつけないと。まあ今年は初めての講義だから許してもらおう。来年度からは少なくともコンテンツ作りの時間は割かなくて良くなる。

いま一番一生懸命やりたいことに最大のエネルギーを注ぐ、それが私のやり方で、それで失敗してないんだから、今回もなんとかなるだろう。そのほうが(たぶん)後悔しない(はず)。とはいえ今月は1つ超絶エネルギーが必要なものが待ってるんだけど。あ、2つか。


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by hisaom7 | 2018-05-05 17:06 | 日記 | Comments(0)

風邪が進行、気力減

風邪が進行中、顔周りに来る風邪。咳、くしゃみ、鼻水。長引かないといいんだけど。

Slackで研究提案のディスカッション。面白くなってきた。なるほどこういうことが出来るかもしれないんだな、と。採択されなくてもやりたくなってきた。問題は誰がやるのよこれ、ってことなんだけど。

今日も少し講義のリハーサル。だんだんと分かってきたぞ。


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by hisaom7 | 2018-04-17 19:33 | 日記 | Comments(0)

風をひいた、だが気力はある

昨日あたりから喉が痛くなった。同じ部屋で寝ている次男は数日前からグズグズと鼻をかんでおり、ああ、風邪が移ったなと。
今朝喉の痛みは更にひどくなり、ラボに来てからも体がだるく、くしゃみ・鼻水が出る。さあこのあとどこまで進行するのか。

土曜日のディスカッションを文章に起こし始める。やはり色々ときついな。でもこの機会に一度こういう提案を考えてみるのは面白い。採択されなかったとしても、私たちのプランがどこまで面白いことになりそうかを、妄想を広げるという意味で。そして、自分たちの妄想の限界を知るという意味で。


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by hisaom7 | 2018-04-16 19:18 | 日記 | Comments(0)

研究提案をみんなで考える会

昨日は研究提案をみんなで考える会。採択されるかはまったく別の問題だけど、このメンバーで応募できる募集がかかったことが嬉しい。

ブレインストーミングをやったけど、面白い。新しいパラダイムの研究ができそう。採択されなくてもちょっとやってみたくなった。でも先立つものは必要。このブレストの内容を文章化するのが私の役割。頑張るとしよう。


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by hisaom7 | 2018-04-15 17:14 | 日記 | Comments(0)